ダイエット導入期に超おすすめ!防風通聖散とは?
30~40代になると、「体型が変わってきたかも」「代謝が落ちた気がする」と感じる方が増えていませんか?特にお腹まわりの脂肪や便秘、むくみ、小さな体調のくずれ……。そんな不安を抱えている方にこそ知ってほしいのが、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という漢方です。女性の体質や年代特有の悩みに寄り添いながら、じっくりと体を整えることを目的に開発された処方で、実は今、ダイエット導入期にぴったりのサポートとして注目されています。
そもそも防風通聖散とは?
防風通聖散は、漢方の古典『醫方集解』にも記される<解表通裏、清熱排毒>の処方で、19種類もの生薬を複合的に配合しています。具体的には、防風、荊芥、連翹、麻黄、薄荷、川芎、当帰、白芍、白朮、山梔子、大黄、芒硝、黄芩、石膏、桔梗、甘草、生姜、滑石、蔥白などが含まれます。古くから「体の滞りを整え、熱や毒素を排出する」とされ、蓄積した余分なものをすっきり排出する働きが期待されています。
防風通聖散の働きと期待される効果
健康・美容への作用
防風通聖散は、代謝改善や血行促進、便秘改善など幅広い作用が報告されています。とくに便通が改善されると、むくみや皮膚のくすみ感が緩和され、肌の透明感やボディラインの見た目にも変化が期待されます
ダイエット・代謝面での注目点
動物モデル(マウス)実験では、防風通聖散投与により、体重減少・脂肪組織の機能改善・食欲抑制などが認められました 。特に「グレリン」という食欲増進ホルモンが低下したため、自然に食事量が抑えられたと報告されています 。
さらに、人を対象とした臨床試験でも、肥満を伴う高血圧患者を対象とした併用療法において、体重や糖代謝指標、血圧変動の改善が認められています 。
科学的根拠・論文の紹介
厚生労働科研費によるプロジェクトでは、肥満高血圧患者における防風通聖散併用群が対照群に比べて、体重減少・肥満改善・糖代謝の改善効果が有意に認められたと報告されています。
また、CiNii収録の臨床研究(女性20名、平均年齢53.7歳)では、8週間の服用で体重とBMIが有意に低下し、特に食欲の低下を伴う人で効果が明らかになりました 。
基礎研究では、内臓脂肪を持つMetSモデルマウスにおいて、抗動脈硬化ホルモン「アディポネクチン」の分泌促進、深部体温上昇、グレリン抑制など、複合的な作用機序が次々と明らかになりつつあります。
飲み方や適切な摂取量・タイミング
一般的には、エキス顆粒や錠剤で提供されており、食前または食間(食後2〜3時間後)に服用するのが基本です 。こうしたタイミングで服用すると、有効成分が空腹の状態で腸に届きやすく、吸収がスムーズになるため、効果を感じやすくなるとされています。
便秘改善の実感は早ければ1週間~、肥満改善や代謝面での変化は1~3ヶ月程度継続した使用で感じられる場合が多いようです 。
注意すべきポイント(副作用・妊娠中など)
防風通聖散は比較的作用の強い漢方薬であり、特に以下のような点に注意が必要です:
- 消化器症状:吐き気・嘔吐、食欲不振、腹部膨満、下痢、腹痛など。
- 自律神経系・循環器症状:発汗、動悸、むくみ、頭痛、不眠など。
- 皮膚症状:発疹・発赤・かゆみなどのアレルギー反応。
さらに、重大な副作用には以下が報告されており、いずれも発現時はすぐに服用中止し医師相談が必要です:
- 間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害・黄疸
- 長期服用による腸間膜静脈硬化症(大腸黒皮症含む)など。
妊婦または授乳中の方は、大黄・麻黄を含む理由から自己判断での服用は絶対に避け、必ず医師・薬剤師に相談してください 。
実際の口コミや体験談の傾向
口コミでは…
- 「便通が改善され、お腹がすっきりした」「むくみが取れた」といった声が多く見られます。
- 一方で「吐き気や下痢が強かった」「苦味で続けにくい」といったマイナスの体験も少なくありません。
そのため、まずは少量から試し、自分の体質との相性を見極めることが重要です。錠剤タイプ(フィルムコーティング)など、飲みやすさの工夫がされている製品もあり、苦味が苦手な方には選択肢となります。
市販されている人気製品の例(名称は出さず傾向を紹介)
- ドラッグストアで入手可能な「満量タイプ」(医療用1日量と同等)と「半量タイプ」(生薬量を半分にしたもの)があり、満量タイプは効果を感じやすい反面、刺激が強い場合があります。
- フィルムコーティング錠剤で苦味が抑えられていたり、小さめの顆粒で継続しやすいタイプも多数。
- 多くは「便秘+脂肪」体質の方を対象としており、むくみやのぼせ、赤ら顔傾向にも適応するものが多くあります。
防風通聖散に関する豆知識・歴史的背景
もとは中国・宋代の漢方書に由来し、日本にも古くから伝わった処方。“解表通裏”という言葉に表れるように、表(外側)から熱や湿気を排し、裏(内側)まで通す働きを持つとされてきました。現代では西洋医学的な生活習慣病対策との組み合わせ(統合医療)の一部として再評価され、肥満や高血圧への応用が研究されています。
まとめとアドバイス
防風通聖散は、「お腹周りに脂肪が気になる」「便秘がち」「むくみやのぼせも感じる」といった、30~40代女性の悩みに寄り添う力を持つ漢方薬です。一方で、刺激が強く体質によって合う・合わないがあるため、必ず医師や薬剤師に相談して、自分の体質に合った形で始めてください。
ダイエット導入期としては、生活習慣の見直し(食事・適度な運動・睡眠)と組み合わせて、まずは1か月続けてみることで、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。体質に合えば、代謝の底上げや便通改善などで変化が感じられ、継続のモチベーションも高まります。
長く続ける際は、特に便通の状態や体調の変化、副作用の兆候がないかをチェックし、必要に応じて医師に相談。特に5年以上の長期服用ではリスクもあるため、定期的な健康チェック(大腸内視鏡やCT検査)が推奨されます。
最後に、ダイエットを目的にするなら、漢方だけに頼るのではなく、生活全体を整えること。無理なく続くペースで、自分のペースでじっくりと取り組んでください。応援しています。